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つみたてNISAって?
最近、「つみたてNISA」や「iDeCo」ってよく聞くようになってきたよね。
「つみたてNISA」とは、自分で積極的に資産を作ることを支援する制度なんだ。
具体的には、以下の特徴をもつ資産形成をサポートしてくれる制度。
- 値上がり益、配当・分配金などが非課税になる
- 日本在住の20歳以上の方ならだれでもつみたてNISAを利用できる
(2023年1月からは18歳以上)
- いつでも売ってお金に変えられる
- 1年間で投資できるのは40万円まで
- 投資できる商品は、金融庁が定めた一定の基準を満たす投資信託とETFのみ
通常、投資をして利益が出れば約20%の税金がかかるけど、この制度を利用すると、一定期間(最長20年間)の間に出た利益について税金がかからない。
例えば、10万円で買った株を11万円で売った場合、通常は利益の1万円に税金が2,000円かかり、手元に残るのは8,000円。
これが、つみたてNISAを利用すると利益の1万円がそのまま手元に残ることになる。この場合、2,000円おトクになる=よりお金を増やしやすいというわけだ。
つみたてNISAのメリット・デメリット
さて、つみたてNISAをもう少し知るために、メリット・デメリットをみていこう。
つみたてNISAのメリット
まずはメリット。ボク的に一番熱が入るところだ!
毎月100円からスタートできるから、はじめやすく継続しやすいんだ。「投資はまとまったお金を用意しないとできない」というイメージがあるけど、つみたてNISAは少額からでも始められるから、初心者の投資デビューにおすすめ!
毎月積み立てられる金額は金融機関により異なるので、くわしくは「
おすすめの口座は?」をみてね。
──100円から始めて意味あるの?
投資金額が少なければ利益は小さいかもしれないけど、失うものも少なくて済む。毎月100円で投資を経験できるということは、初めての人にはすごくいい仕組みだと思うよ!
──いくらでも投資できるの?
お金があるからって、大金を投資することはできないようになっているんだ。上限額は毎月33,333円(年間40万円まで)できまっている。
2.
面倒くさがり屋さんに向いている。忙しい人でも楽ちん!
多くの金融機関では銀行口座からの自動積立に対応しているから、1度手続きすれば基本はほったらかしでOK!手間がかかるのは最初だけ!
面倒くさがりのボクには一押しのメリットだな!
──大学生でも投資できる?
つみたてNISAを利用できるのは、日本在住の20歳以上(2023年1月からは18歳以上)。大学生でも利用できるよ。
制度としては「貯めながら増やす」に適しているから、20~40代の現役世代にとくにおすすめ。
金融庁が定めた一定の基準を満たす投資信託、ETFのみが投資対象となっているから、投資初心者にも商品が選びやすい!
──どんな商品があるの?
積極的に利益を狙う商品、安定的な利益を狙う商品、海外に投資する商品など、商品分類としては8つくらいあると考えていい。商品数としては200本くらい(2022年3月末時点)くわしくは、「
おすすめの投資信託は?」をみてね。
長い期間投資を続けていると、運用によって得た利益をさらに運用に回して、より利益を増やすことができるんだ(「
複利効果 」)!
定期的に買付けることで、投資タイミングを分散し、平均購入価格を抑えられるよ(「
ドルコスト平均法」)!
ほったらかしでも自動で積み立てて、運用益も投資してくれるから楽ちんだね。
必要なタイミングでいつでも引き出せるよ!
だから「老後の備え」などの長期目的だけではなく、幅広い目的に利用することができるんだ!
──長期の方がいいの?
もちろん、投資の効果でみれば長期で運用するとおトク感があるけど、つみたてNISAは何十年といった長期じゃなくても利用する価値はあると思う。
例えば、海外旅行、起業したい、家を買いたい、といった近い将来の資金を貯めるためにも利用していいんだよ。
つみたてNISAのデメリット
つみたてNISAはいいことばかりじゃないよ。つぎはデメリット。
投資で利益を目指すので、商品の価格は上下する。そのため、元本割れの可能性があることを頭に入れておこう。
これは、つみたてNISAだけでなく、投資すべてに言えること。
リスクが抑えられていると言われる投資信託もリスクはゼロでなく、売却タイミングにより損益が発生することは忘れないでおこう。
非課税対象は年間40万円分のみ。また、余った非課税枠を翌年に持ち越すことはできない。
──他の制度はどのくらいの非課税枠があるの?
積立金に対する所得控除はない。投資の利益に対する税金の優遇はあるけど、投資する資金に対する税金の優遇はないよ。
──他の制度は投資する資金への優遇があるの?
例えばiDeCoでは、掛け金(投資資金)が所得控除の対象となる。
選べる投資信託の商品が株式型とバランス型のみ。債券型とREIT型の商品はない。
──他の制度は、どんな商品が選べるの?
例えばiDeCoでは、選べる投資信託の商品に、株式型、バランス型、債券型、REIT型の4つがある。
つみたてNISAと他の制度との比較表
最後に、つみたてNISAと他の制度との違いを見てみよう。
他の制度との違いを見ることで、自分にとっての“ぴったり”を見つけやすくなると思う。
2022年3月時点
|
NISA |
つみたてNISA |
iDeCo |
運用期間 |
5年 *現在の制度は2023年まで |
20年 |
加入時~60歳 |
取扱商品 |
株式 投資信託(株式型、バランス型、債券型、REIT型) ETF REIT |
投資信託(株式型、バランス型) ETF *金融庁厳選 |
投資信託(株式型、バランス型、債券型、REIT型) 定期預金 保険 |
必要な金額 |
月100円~ *金融機関、銘柄、商品による |
月100円~ *金融機関による |
月5,000円~ |
おトクな制度 |
投資で得た利益分が非課税 |
運用で得た利益分が非課税 |
掛け金全額に対して毎年所得税、住民税が安くなる |
年間投資枠 |
120万円まで |
40万円まで |
14.4~81.6万円 *職種等による |
途中の引出し |
いつでも可能 |
いつでも可能 |
60歳まで原則不可能 |
面倒くささ |
・買付のタイミングの判断が必要 ・買付の手間がかかる |
基本ほったらかし |
基本ほったらかし |
手数料 |
安い |
安い |
高い (事務手数料、口座管理料が必要) |
取扱金融機関 |
約700社
証券会社 銀行・信託銀行 投信会社 郵便局 生命保険会社 など |
約600社
証券会社 銀行・信託銀行 投信会社 郵便局 生命保険会社 など |
84社
証券会社 銀行・信託銀行 投信会社 生命保険会社 損害保険会社 など |
商品数 |
多い |
211本 |
少ない |