はじめる!投資マップ

つみたてNISAの
失敗しない始め方

INDEX

つみたてNISAで失敗しないためには?

つみたてNISAをやろうかな、と思ってきたかな?
誰でも始めやすいつみたてNISAだけど、失敗することもある。
失敗しないために4つのことに注意しよう!

1. 投資のタイミングや値動きを気にしない

たとえば、ある時点で購入時よりも値下がりしてしまったら、どうする?
値下がりするとこのまま続けていいのかな・・・損失を最小限にしたい。と考えて、売却してしまいがちなんだよね。
値下がりを気にして短期間で売却してしまうと、つみたてNISAの最大のねらいとする「長期的な投資効果」が得られない。
値上がりしたから下がらないうちに売却して、利益を確定してしまうのも同じことだ。
  • 中・長期の運用で収益が安定する
もう少し解説すると、
毎月同じ金額を投資するつみたてNISAでは、価格が高い時は少ない口数(数量)を、価格が安い時は多い口数(数量)を自動的に購入することになる。そうすると、購入単価が平準化されて、投資期間が長くなるほど投資のリスクを抑えられるんだ。この購入方法を「ドルコスト平均法」と呼ぶよ。
5万円の購入金額で、毎月1万口ずつ積み立てた場合より、
多くの口数を購入でき、平均購入単価は安くなります。

2. 自分にあった商品を選ぶ

いざつみたてNISAを始めようと思っても、なにを選んだらいいか迷うよね。
つみたてNISAの対象商品の中には、リターンの高い商品もあるけど、そういった商品は値動きが激しいからリスクが高くなる。だから自分にあった商品を選ぶことが大切だ。
つみたてNISAの商品を選ぶ判断基準として、リスクリターンの大きさがあるよ。
  • 値動きが激しい商品(高リスク高リターン)
  • 値動きが穏やかな商品(低リスク低リターン)
初心者なら、値動きの穏やかな商品(低リスク低リターン)を選んでみるのが良いけど、残念ながら、つみたてNISAのリスクの低い商品は運用益の非課税メリットが得られにくい。その上、信託報酬が高めの傾向にあるんだ。そこで、「リスクが中程度」の商品を少額から始めてみよう。
さらに、つみたてNISAは1つだけでなく、複数の商品を組み合わせてリスクを抑えて積み立てることもできる。
どんな商品が自分にあっているか迷った場合は、たとえばリスクの高い商品と中程度の商品を組み合わせて少額購入して、しばらく運用してみる。自分にあわないと思った商品は、つみたて開始後に変更することもできるよ。慣れてきたら少しずつ金額を増やすなど、自分に合った商品と金額を探ってみよう。
  • 初心者は値動きが中程度の商品を選んで少額から始めてみる
  • リスクの高い商品と中程度商品を組み合わせて購入してみる

3. 余裕資金や、未来の資金のための資産運用として考える

つみたてNISAは「定期的に定額を積み立てる制度」。
1、2年といった短期的な資産運用にはつみたてNISAのメリットが十分に活かされないよ。たとえば10年以上の期間での資産運用と捉えて計画するとメリットが活かされてくるよ。
じゃあ、定額ってどれくらいかって思うよね。
年間40万円、毎月にすると3.3万円が上限だけど、ムリのない余裕資金の範囲内で積み立てをスタートすることが長続きするコツだよ。
途中で積み立てが継続できなくならないように、収入や積み立てる目標なんかも考慮すると金額の目安がでると思うよ。
  • 10年以上の期間で運用するとメリットが活かされてくる
  • 積立金額はムリのない範囲で
    ※積立金額は途中で変更可

4. 開設口座は自分にあった金融機関を選ぶ

つみたてNISAを始めるには、証券会社や銀行などの金融機関で「つみたてNISA口座」を開設する必要があるよ。
普段づかいの銀行で開設するのも一つの手だね。新しく証券会社や銀行などを選ぶ場合は、いくつかのポイントがあるから参考にしてね。
  • 商品のラインナップが充実している
  • 投資したい商品の取り扱いがある
  • 最低積立金額が低くても積み立てできる
  • 自分が利用している銀行、クレジットカードとの連携があり、手数料なしで自動引き落としができる
  • ポイント付与、ポイント還元などのメリットがある
おすすめの口座は?で、ピックアップした金融機関の口座を比較しているから、参考にしてね。

つみたてNISAの始め方

やることは3つだけ!
実際にやることは❶❷❺の3つだけ。
❶ 金融機関選択
つみたてNISAを始めるには、証券会社や銀行でつみたてNISA口座を開設する必要がある。メインバンクで口座開設するのもいいけど、開設口座は自分にあった金融機関を選ぶで説明したように、ポイントを比較して、自分に好条件の金融機関を選ぼう。
❷ 口座開設手続き
金融機関にもよるけど、店頭窓口、インターネット、申込書を取り寄せて郵送など、方法はいくつかある。開設手続きに必要な書類などがあるから、事前に準備しておこう。
❸ 金融機関と税務署の確認
審査中は待っているだけ
❹ 口座開設
金融機関から連絡が来れば、口座開設完了だ!
完了までには1週間~1ヶ月程かかるよ。
❺ 購入する投資信託・購入タイミングの指定
さて、いよいよ本題。
まずは、自分にあった投資信託を選ぶよ。投資信託選びで悩むようなら、おすすめの投資信託は?を参考にしてね。
つぎに、毎月の購入金額(積立金額)をムリのない範囲で決めて、積み立てるタイミングを設定しよう。慣れてきたら、20年後に300万円など目標額を決めて逆算した積立金額を設定するのもいいね。
❻ つみたてスタート
これで手続きは終わりだ。
基本はほったらかしでOKだよ!
知っておいた方がいいこと
上記で説明した以外に、知っておいた方がいいことをまとめたよ。チェックしてね。
口座を開設する場所
銀行、証券会社などの金融機関
口座を開設する方法
• 店頭
• インターネット
• 郵送
必要な条件
日本在住満20歳以上
※2023年1月からは18歳以上
必要な口座
• 総合口座(投資信託用口座)
• つみたてNISA口座
の2口座
〈注意事項〉
• 既に総合口座を開設している金融機関でつみたてNISAを始めたい場合は、
つみたてNISA口座のみの開設でOK。
• つみたてNISA口座は1人1口座まで
• NISA口座を既に利用している人は、口座の切り替えが必要(切り替えには1週間程度の時間がかかる)
必要なもの
金融機関により多少異なるが、以下の3つがあればほとんどの金融機関で口座開設ができる。詳細は、口座を開く金融機関の口座開設説明ページを参照。
• 本人確認書類(マイナンバーカード、運転免許証、保険証など)
• 印鑑
• 本人写真(携帯電話で撮影した写真も可)
必要なお金
• 最低毎月 100円
• 最大毎月 33,333円
口座開設までにかかる期間
• 最短 約1週間
• 最長 1ヵ月程度
①総合口座(投資信託用口座)の開設
金融機関により最短当日~1週間程度
• 銀行や証券会社の店頭では、即日口座開設できる
• インターネットでは、即日~1週間の間で口座開設できる
• 郵送の場合は、口座開設に1週間~2週間程度かかる場合もある
②つみたて口座の開設
税務署確認が必要なため、1週間~2週間程度
開始タイミング
指定した積み立て日の次回到来日
※口座開設後、どの投資信託を積み立てるかを決める際に、積み立てるタイミング(毎月○○日、毎日、毎週積み立て、など)を指定する。最短だと投資信託を選んでから数営業日後に積み立てが開始される。
これは一般的な内容で、金融機関により異なるよ。詳細は各金融機関の口座開設に関するページを確認してね。