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川辺

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注目トピックス 日本株/川辺 Research Memo(6):2026年3月に売上高14,550百万円、経常利益300百万円を目指す

2023/08/24 12:06

*12:06JST 川辺 Research Memo(6):2026年3月に売上高14,550百万円、経常利益300百万円を目指す
■成長戦略

1. 創業100周年
川辺<8123>は2023年2月に創業100周年を迎え、記念ロゴを策定するとともに、様々な100周年活動を展開している。一例として2023年2月1日付で「ハンカチ王子」こと斎藤佑樹氏とのパートナーシップ契約を発表した。創業原点のハンカチーフにスポットを当て、ハンカチーフ市場の活性化に向けて「斎藤佑樹さんとのプロジェクト」を始動させた。このほか、贈る相手やシーンに合わせてメッセージカード(25種類)を選べるオリジナルブランド「言葉を贈る 心を贈る ハンカチ」や、47都道府県の特徴や特産品をモチーフにしたハンカチーフとタオル「47JAPAN RE DISCOVERY」などを展開する。

2. 「中期経営計画2023 NEXT」
同社は、コロナ禍で事業環境が激変したため従来の「中期経営計画2020」を2022年5月に一旦取り下げ、2023年6月20日付で、2023年4月から2026年3月までの3年間を計画期間とする「中期経営計画2023 NEXT」を策定・公表した。同計画を「次の100年に向けた未来作りの一歩」と位置付け、3年後の目指すべき姿(スローガン)には「すべての中心は心。心を動かす企業になる。」を掲げた。売上高14,550百万円、経常利益300百万円、配当性向40%以上としている。

基本方針としては、親会社の一広を含めた同社グループの強みである「川上の製造から川下の販売までカバーする垂直型のサプライチェーン」を生かし、新規販路の開拓、生産性向上やコスト削減による収益確保、ブランド力向上と顧客満足度向上、グループ全体で連携した「モノ作りと販売」による新たなオリジナルブランドの強化、人材育成、サステナビリティ事業への取り組みを強化する方針としている。また3ヶ年を3つのフェーズに分け、1年目は「再生フェーズ」として基本事業再生と人材育成、2年目は「展開フェーズ」としてオリジナル商品開発と新規販路開拓の強化、3年目を「結実フェーズ」として次の計画に向けた準備に取り組む方針としている。

全社戦略としては、人財面では処遇見直し、各種研修、若手委員会などによる人財育成や挑戦しやすい環境整備を推進する。財務面では成長投資の資金確保に向けて、不動産の活用も視野に入れながらキャッシュ・フローの強化を図る。コーポレート・ガバナンス面では、コンプライアンス強化や株主還元強化などによって持続的な企業価値の向上を図るとしている。

3. 重点戦略
重点戦略としては、1) 既存事業の再生と成長(売上と収益拡大)、2) グループ会社連携による製造と販売の拡大及びオリジナルの創造、3) OMO(Online Merges with Offline)の強化(顧客接点と顧客満足度の向上)、4) フレグランスの強化、の4つである。

(1) 既存事業の再生と成長(売上と収益拡大)
ハンカチーフではインバウンド戦略、キャラクターやオリジナルブランドの強化、スカーフ・マフラーは自社ブランドの「NATURAL BASIC」や再生カシミヤの進化、海外進出、中国子会社の川辺(上海)商貿は中国市場での拡販や生産面のサポート拡大、日本メーカー商品販売代行の拡大、国内子会社のレインボーワールドはプリントハンカチーフ再生、アパレル部門売上拡大、OEM売上拡大、国内子会社のソルティーは「アディダス」「ひびのこづえ」の売上拡大、OEM売上拡大、川辺(上海)商貿との連携強化などを推進する。

(2) グループ会社連携による製造と販売の拡大及びオリジナルの創造
レインボーワールドのプリント工場・MADE IN JAPANのプリント技術を活用したモノ作り(ハンカチーフ、ミニタオル、ポーチ、バッグ、ヘア雑貨、Tシャツ、アパレルなど)により、新規顧客創造と単価アップを推進して売上拡大を図る。

(3) OMO強化(顧客接点と顧客満足度の向上)
シームレスな顧客とのコミュニケーションの実現によってLTV(Life Time Value)の最大化を図り、そして「客数up×客単価×購入回数up」により売上拡大を目指す。

(4) フレグランスの強化
フレグランス事業については従来から収益性改善が課題となっているが、今後の戦略としては、ファッション、メゾン、コスメの各ブランドの役割やグルーピングごとの戦略を明確にして売上年平均15%成長を目指す。ファッション領域ではブランド知名度による横展開と収益性向上、メゾン領域では認知度向上と固定ファンの拡大、コスメ領域では新規市場開拓と売上規模拡大を推進する。

4. サステナブル活動
サステナブル活動に関しては、スカーフ・マフラーの自社ブランド「NATURAL BASIC」において、天然素材・無染色のモノづくりを持続させることにより、生産工程で使用する水の量を減らすなど、サステナブルにつながるライフスタイルブランドとしてアイテムバリエーションを拡大させている。「felice regalo」においては、資源が循環する理想の社会を実現するため、店舗と顧客をつなぐ新しい循環型事業としてカシミヤのリサイクル事業を推進している。タオルの分野では、親会社の一広を中核とするタオル美術館グループが推進している「REBORN COTTON(リボーンコットン)プロジェクト」に賛同している。タオルの製造工程で出る廃材、回収した使用済みタオル、そしてバージンコットンをブレンドし、再生糸「リボーンコットン」を商品として販売することで、循環型モデルを確立している。

また、自社オリジナルブランドを通じた社会貢献の一環として、売上の一部の寄付活動にも取り組んでいる。犬のモチーフを中心としたデザインで親しまれている「GuGu World」については、売上の一部を(公財)日本盲導犬協会へ、絶滅の恐れがある日本の生き物たちをモチーフにしたタオル・雑貨の「KATOKOA mamoru」については、売上の一部を(公社)日本動物園水族館協会に寄付している。


グループ会社連携とオリジナル創造に注目
5. アナリストの視点
同社の岡野将之代表取締役社長は「コロナ禍からの回復途上だが、2023年3月期は黒字必達という目標を達成することができた。2024年3月期は新たに策定・公表した「中期経営計画2023 NEXT」の初年度として、変革に向けた取り組みを本格化させたい」と意気込みを語っている。弊社では、同社の自社オリジナルブランドの育成が成長に向けたポイントになるだろうと考えており、グループ会社連携による製造と販売の拡大及びオリジナルの創造という重点戦略の進捗状況に注目している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)


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