株マップ活用特集

第10回:銘柄分析を使いこなす、業績予想の正確さを分析する!(業績予想分析編)


企業業績には実績と予想がある。実績というのは、すでに終わった期の実績ということで、予想というのは、今期(現在進行中)の予想ということになる。

株価というのは、基本的に、将来の見通しによって評価されるので、実績の業績よりは、予想の業績が重要ということがいえる。それは、代表的な指標であるPERを見ても明らかで、通常は、PERは今期の予想一株利益を基に計算される。

更にいえば、業績予想に関しては、適宜修正が発表されるので、今後の業績予想が上方修正されるか、下方修正されるかが株価に大きな影響を与えるといえる。「業績予想分析」は今後の業績予想の修正を占う上で役に立つだろう。

早速、「業績予想修正チャート」を見てみよう。

まず、一番上の売上高の棒グラフでいうと、黄緑色の棒グラフは、「業績予想」を表している。また、濃い緑色の棒グラフは、「実績」を表している。

<業績予想修正チャートの全体図>

業績予想修正チャート

上の図をもう少し詳しく見てみよう。2008年4月25日に2009年3月期の予想が発表され、その後、上方修正、下方修正を経て、最終的には、濃い緑色の実績が決算で発表されている。同時に、予想データは2010年3月期に移る。

グラフの見方が分かったと思うので、チェックするポイントを挙げる。まず、

  • 期初の業績予想と最終的な業績と比較して、増える傾向なのか、減る傾向なのか。

これにより、その企業の期初の予想が、保守的なのか、楽観的なのかが分かる。もちろん、年によって上方修正したり下方修正したりするのは仕方がないことだが、いつも同じように上方修正していたり、下方修正しているような場合は、保守的か楽観的かの傾向として今期の参考にすることができるだろう。

次に、

  • 業績予想の変化幅、期中を通じて、あまり変化がないのか、大きく上下にぶれる傾向なのか。

これにより、業績予想に対するリスクの大きさが分かる。例えば、市況や為替レートに大きく影響される企業は、その分業績予想の修正幅も大きくなるため、それによる株価変動のリスクも大きいと考えたほうがよい。

最後に、業績予想修正チャートの一番下の折れ線グラフは、株価とPERの推移を表している。ご存知の通り、PERは低いほど割安とされるが、銘柄によっては、万年低PERのような不人気銘柄も多い。このグラフを見れば、過去のPERの水準から見て、現在の水準が割安かどうか判断することができるだろう。

<株価とPERの推移>

株価とPERの推移

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次回は、「第11回:銘柄分析を使いこなす、理論株価分析の真髄に迫る!(その1)」です。

目次

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主要指標

日経平均株価
24/11/21 15:45
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円相場(USD/JPY)
24/11/21 18:18
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