株マップ活用特集

第3回:クォンツスコアは株の通信簿、その有効性をズバリ斬る!(その1)


まず、「クォンツスコア」とは何か。分かりやすくいえば、株の通信簿のようなものだ。

株式を評価する手法は様々だが、「指標」とよばれるものが一般的だ。例えば、PERとか、配当利回りとか、時価総額とか、株をやっている人ならば、ある程度は知識があるだろう。

ただ、それぞれの指標がどれぐらいなら評価をしていいのか、そもそもどの指標が重要なのか、など、指標を見て客観的に評価をするのは神業に近い。

そこで、クォンツスコアでは、株式の評価で重要なポイントを定め、それを上記6つの観点に集約した。その観点は、「成長性」「割安性」「企業規模」「テクニカル」「財務健全性」「市場トレンド」の6つ。簡単に説明すると、

  • 成長性: その銘柄の業績の伸びを表す。業績がいい銘柄ほどこのスコアが高い。
  • 割安性: 株価の割安性を表す。いくらいい銘柄でも、その価値以上に株価が高いと、投資対象としては魅力的ではないからだ。
  • 企業規模: 企業の規模を表す。大企業ほど有利な面は多い。
  • テクニカル: チャートの形など、テクニカル面での魅力を評価したもの。
  • 財務健全性: 文字通り、企業財務の健全性。資産に占める負債の比率は少ないほど倒産などのリスクが少ないからだ。
  • 市場トレンド: 市場の注目が集まっているかどうか。短期的なトレンドを表す。

クォンツスコアは「銘柄診断」のページに行けば誰でも見ることができる。

<クォンツスコアの画面>

クォンツスコアの画面

では、それぞれのスコアはどうやって採点されているのか。クォンツ・リサーチのアナリストが日々夜遅くまで全銘柄の得点をつけている...というのは真っ赤な嘘で、スコアはすべて財務データや株価データなどの客観的データを基に、コンピュータ処理と統計処理によって算出されているのだ。(アナリストがつけてくれた方が有難いかどうかはともかくとして。)

ちなみに、それぞれの観点のスコアは、さらに細かい指標の組み合わせによって算出されている。例えば、割安性スコアであれば、「PER」「PBR」「75日移動平均乖離率」の3つの指標から評価される。

「銘柄診断」のページでは、その指標(ファクター)群の数値も確認できるようになっている。

<ファクター情報の画面>

ファクター情報の画面

ここで、右側の棒グラフみたいなグラフは何?と思うかもしれない。
これは、「分布」といって、東証プライムや同業種の全銘柄がどのように分布しているかを表している。棒グラフが高いところは、銘柄数が多いところということになる。

<分布画面のピックアップ>

分布画面のピックアップ

これを見れば、その銘柄のそれぞれの指標が、全体の中でどの位の位置(評価)になっているか分かるだろう。このように、様々な指標の、相対的な評価を用いて、クォンツスコアは計算されている。シンプルだが、その裏では高度なノウハウが集約されているというわけだ。

では、実際に、このクォンツスコアを使えば、株式投資は「楽勝」になるのか?その辺を次回は検証してみたい。

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次回は、「第4回:クォンツスコアは株の通信簿、その有効性をズバリ斬る!(その2)」です。

目次

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